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NBLについて考える ④サラリーキャップ2 [バスケ]

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NBLについて考える、第4回の今回はサラリーキャップについての続きです。
まず、NBLって何?bjがバスケのプロじゃないの?JBLはなくなったの?なんでリーグが二つあるの?などの疑問があると思います。NBLを考えていくにあたってこれらのことは考えていかなければいけないことです。
NBLについて考えるでは、これらの事をさまざまな面から考えていきます。
前回までは
①NBLについて考える ①bj JBLとの違い=活動理念をみる
NBLについて考える ②参加チーム
NBLについて考える ③サラリーキャップ1
について考えてきました。
NBL.jpg
前回の記事ではサラリーキャップとは何か?それぞれのリーグのサラリーキャップはどの程度か?またそれは役に立っているのかについて見てきました。
前回の記事より、サラリーキャップをまとめると以下のようになります。
NBL:1億5千万
bj:6千8百万
JBL:2億3千万程度(日本国籍2億1千5百万+外国籍一人につき18万ドル)

皆さんはこの数字から何を考えましたか?
私は、以下3つのことを考えました。
①サラリーキャップは選手のためか
②NBL間でのチーム格差
③リーグの統合のためのお金の問題

①サラリーキャップは選手のためか
 まず、サラリーキャップは選手のために存在するか?ということですが、答えはノーでしょう。これに関しては、私自身が説明するよりも、NBLに所属する選手の生の声の方が説得力ありますので、岡田優介選手のブログから引用させていただきます。

当然、サラリーキャップが減れば選手の平均サラリーも減ることになり、選手にとっては不利益な制度です。上限は高いに越したことはありません。競技問わずプロリーグであれば選手会や組合がある為、ストライキ問題になった事例もしばしばあります。バスケ界には選手会も労働組合も無いので、そんな問題になるはずもなく、あっさり決まりました。
(以上岡田選手のブログより)

岡田選手は給料が下がることよりも、選手の意見が反映されないリーグに苦言を呈しているようです。

選手の権利が何一つ主張出来ずに物事が決まっていくリーグでは、子供達の目にバスケ選手が魅力的な職業として映るでしょうか。将来有望な高校生や大学生がプロの道を選ぶでしょうか。(※ここでも、子供達の夢の為にサラリーは支払えないという揚げ足取りがありましたが、「選手の意見が何も反映されないこと」に、魅力を感じるか否か、問いただけです。)
以上岡田選手のブログより

この様に、一方的にリーグが、決めたサラリーキャップは直接的には、選手のためのものにはなっていないということです。
キャップがJBLの2億3千万程度からNBL1億5千万円にさがった。
もともと、JBLのお金があるチーム(企業)に在籍していた選手からしたら、給料が下がった選手もおおいのではと推測します。
戦力均衡、リーグ繁栄が間接的に選手に対して帰ってくるという側面はあるでしょうが、キャップが下がったという実態から、選手にとってはマイナスのルールでしょう。

②NBL間でのチーム格差
 さて、これも前回までの記事に書きましたが、JBLからのチームが7チーム(うち、プロは2チーム)。JBL2から1チーム(プロ)。bjから1チーム(プロ)。参戦権譲渡で2チーム(プロ)のNBL。企業チーム5、プロチーム7の状況です。企業チームは1億5千万というサラリーキャップは足りないと主張していると噂もあります。それは8千万ほどサラリーキャップが下がったのだから当然でしょう。おそらく、企業チームはほぼフルでこのキャップを使っていると推測できますね。逆にプロチームからしたら、この額は大変です。例えば千葉ジェッツ。bjのキャップが6千8百万。千葉は、ある程度bjで安定していたチームでしたが、昨年までは、どれだけ多くてもこの以下の額です。NBLに来て、多くの人気選手が所属するチームとの対戦で、ホームゲームでの集客などは、少し上向くかもしれませんが、NBLに参戦したからと言って、チーム自体の収入が急激に増えるわけではありません。そう考えたら、6千8百万で考えていたところを、急に1億5千万まで使っていいです。といわれてもお金がないのですね。これはイメージでしかないですが、選手の給料の総額はおそらく企業の半分くらいではないでしょうか。他のプロチームも、同じような状況でしょう。つまり、半分の給料の総額で戦うチームがある。これはなかなか、厳しいですよね。企業チームのワンサイドゲームが増えると予想されるのも仕方ないと感じます。


③リーグの統合のためのお金の問題
 以前までの記事で何回か書いてきたようにNBLは当初JBLとbjリーグの統合のための新しいリーグと位置付けられてきましたが、実際bjリーグからは千葉ジェッツのみの参入になりました。この理由として、公には、プロ化がなされていないリーグであるため、参入しないということが言われているようですが、私は本来それとは違う理由だと考えています。
 そう、②でも書いたように、「規模が違いすぎる」「勝算がない」「メリットがない」のですね。NBLに参戦したからと言って、プロチームの収入が増えるわけではない。ということです。まだまだ、bjリーグでサラリーキャップを使いきれるほどの球団はほとんどない。つまり、選手の給料の合計は7千万に満たない。むしろ3千から5千あたりで普通の球団。そのチームが1億5千万で足りないと言っているチームと戦うのです。バスケの繁栄を考えたら、ロマンを考えたら、bjのチームもNBLに参戦したい気持ちはあるかもしれませんが、現実勝負にならないと予想してしまいます。そういう意味では、千葉ジェッツが行ったことは、非常に勇気のいる決断だったのがわかるでしょう。
 リーグ統合には、まだまだ、越えなければいけない規模の問題があります。


次回は、NBLについて考える ④現場から見た、「JBLとNBL」の違いについて(coming soon)書いていきます。
NBL2.jpg
以下関連記事
NBL 新人・移籍選手
戦力分析 ウェスタン 順位予想
戦力分析 イースタン 順位予想
NBLについて考える ①bj JBLとの違い=活動理念をみる
NBLについて考える ②参加チーム 
NBLについて考える ③サラリーキャップ1


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